『 残り香 』



このSSには 新ノアの シェリル と ティキが出てきます。
すこ〜しですが 千年伯爵も。



内容が
チョット大人向けのティキ受けSSになっていますので 


18歳未満の方は 読まないでくださいねv


18歳以上の方は 下へスクロールして どうぞvvv






2008.09.05











































『 残り香 』









フザケタ俗事から脱出する 長い長い回廊

ふと  その香りに 気が付いた

記憶のソコ

最初は それが何なのか わからなくて・・・

















  1



「・・・・・疲れた・・・」




ティキは 大きくため息をついてドアを蹴飛ばして開けた。

そのまま マッスグに部屋の中央のソファに行くと
上着とベストを叩きつけるように脱いで
また 大きなため息をついた。

キャメロット大臣の主催するダンスパーティは
このところ水曜と金曜  2回 毎週のように催されていて
回を重ねるごとにティキを目当てに訪れるご婦人方が
増えていた。

便宜上の兄であるシェリル・キャメロット大臣は
政治的地位の安定を狙って すでに某伯爵令嬢を
奥方にしてしまっている。

 ティキには はじめこそ 政治のパイプ役になる
ご夫人と結婚しろと言っていたけれど
今では もっぱら社交界の撒き餌としての役割を
果たす事を期待しているらしい。


カチャリと後ろで部屋の鍵をかける音がした。

ティキが振り向く前にシェリルは後ろから
ギュッと抱きしめた。




「なにすんだよ 『兄サン』 」


「ごめんね やっぱり疲れちゃったかな?」




不機嫌なティキに ワザと しおらしい声を
出して甘えてくる。
それに 苛立って
ますます ティキは不機嫌になっていく。


「これだけ続けば 疲れるに決まってるだろう?
 パーティは午後からって言っても結局
 深夜のこの時間帯まで踊らされるんだから

 ってか はなせよ・・・キモイんだけど」




抱きしめている手がスルスルとシャツを挟んで
ティキの身体を摩り始めた。




「やめろよ・・・疲れてるって言ったろ」




ティキの口調が さらに不機嫌になっていく。

それに かまわず シェリルはティキのシャツのボタンを
器用にはずしていく。




「いい加減に・・・!」




サスガにイライラも限界に達して振り切ろうと身体を
捩ろうとした瞬間シェリルは 外見からでは想像できない
力でティキを抱きしめた。


そして 耳元で囁いた。





「千年公が言ってたでしょ?
 ボクの・・・


 「お兄さん」の言う事も 聞くようにって」

そう言いながらニヤニヤ笑う。





ティキはユックリ目を閉じて
自分の体から 抗う緊張を消した。









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